博士課程の伴広輝さんが筆頭著者の論文がCommunications Biologyに掲載されました。

珪藻は地球上の光合成の約20%を担い、種数では10万種に及ぶとされ、水圏で最も繁栄している植物プランクトンである。今回、こんな植物プランクトンの勝者とも言える珪藻の繁栄の進化的理由に迫るべく、珪藻と姉妹群の植物プランクトンであり、生態学的には未解明の部分の多いパルマ藻と比較ゲノム解析を行った。その結果、パルマ藻はファゴサイトーシスを行う貪食混合栄養性であることが判明した。したがって、珪藻はパルマ藻類と分岐した後の比較的短期間の間(推定約2億年前~1億9000万年前)に貪食混合栄養能を失い、光独立栄養に特化し、同時にシリカの殻を強化し、細胞を大型化してきたことが有力な進化シナリオとして支持されることになった。

Ban H., Sato S., Yoshikawa S., Yamada K., Nakamura Y., Ichinomiya M., Sato N., Blanc-Mathieu R., Endo H., Kuwata A., Ogata H. Genome analysis of Parmales, a sister group of diatoms, reveals the evolutionary specialization of diatoms from phago-mixotrophs to photoautotrophs. Commun. Biol., https://rdcu.be/dgidA (2023).