博士課程の西山拓輝さんが筆頭著者の論文「Ecological Structuring of Temperate Bacteriophages in the Inflammatory Bowel Disease-Affected Gut」がMicroorganismsに掲載されました。
この論文では腸内細菌の少なくとも36%が機能的な(つまり活性を失っていない)溶原性ウイルスに感染していることを明らかにしました。ウイルスに感染している腸内細菌の系統は極めて多様でした。また、IBD患者の腸内で善玉菌(Bacteroides uniformis, Bacteroides thetaiotaomicro)に感染するウイルスが活性化(溶菌化)するのと同時に、これら善玉菌が減少しているという状況を発見しました。https://www.mdpi.com/2076-2607/8/11/1663