遠藤先生が筆頭著者の論文「Haptophyte communities along the Kuroshio current reveal their geographical sources and ecological traits」がMolecular Ecologyから発表されました。
この論文では、南北2000 km以上にわたる黒潮上流–下流域の主要な植物プランクトン系統の一つであるハプト藻類の分布や地理起源、生態特性を明らかにしました。国内特許を取得した連続自動海水濾過システム(発明者 鈴木光次 北海道大学教授他)、定量的DNAメタバーコーディング、およびナノモル濃度レベルの高感度栄養塩分析等の先端技術が用いられました。これら複合的手法によりオミックスデータに定量的な情報を付与することが可能となり、今後、環境DNA分析が定量性を鍵とする海洋物質循環の文脈で活用されることが期待されます。
リンク: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/mec.16734